ぶどうのタルト

 

なんとなくずっとアナタを敬遠してきた私。

理由はアナタが心を開いてくれないから、とか水分が多いから、とか。

でも、ずっと気になってた。

だって長良はアナタがいっぱい育てられている。

 

ひょんなことから、アナタは私のもとにやってきた。

おすまし顔で、紙をかぶって。

私は、また冷たくあしらわれるのだろうと思ったが、なんとなく自分から声をかけてみることにした。

そしたらアナタが、「パイに乗せて。」と言ってきた。

「ケチ臭いのは、イヤ。」とも言ってきた。

嬉しくなった私は、パイタルトにアナタをたっぷり乗せて、ブランデーを効かせた生クリームを絞った。

中には赤ワインを思わせる香りのグリオットコンフィも入れた。

 

アナタの喜ぶ顔が見たかったが、それはただの私のエゴだったのかもしれない。

でも。

アナタに、ちょっと抱きしめられた気がした。

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(明日からしばらくは一緒にいられるのだろうか。アナタが去ってゆくまで、私はそばにいます。)

*「私もでてるよ~!!」とショソンオポムが言っています。